気づいたら壁紙のクロスに傷や破れなどがあった。また子供が壁紙に落書きをしてしまったなど、ご自宅のクロス(壁紙)を傷つけたり汚してしまった時に、保険で修理できたらいいですよね。火災保険の契約内容によってはクロスの修理ができる場合があります。
・クロスを修理できる保険について
・クロスの損害事例
・保険の使い方と保険が適用されないケースについて
火災保険の壁紙(クロス)の張り替えの対象となる補償
クロス(壁紙)を傷つけたり、汚してしまった場合、火災保険の特約を使って修理をすることができます。
- 不測かつ突発的な事故もしくは破損汚損の特約に加入している必要がある
- 被害発生から3年以内
壁紙(クロス)が補償される特約
クロスを火災保険で修理する場合、「不測かつ突発的な事故」、「破損・汚損」といった特約に加入している必要があります。
不測かつ突発的な事故は、うっかり起こしてしまった偶然な事故によって傷つけたり、壊してしまった場合に補償を受けることができます。
火災保険は災害で受けた損害を補償する保険ですが、不測かつ突発的な事故という特約は、災害が発生していなくても補償を受けることができます。
被害発生から3年以内
壁紙の破れやはがれの被害が発生してから時間が経ってしまうと因果関係を説明することが困難となり、適正な保険金の支払いができなくなるため、請求期限は3年以内と定められています。
火災保険で適応されるクロスに傷や破れなどの損害事例
実際に、壁紙の剥がれやクロスの破損で不測かつ突発的な事故として申請した事例。
①クロスが部分的に削り取られたような傷がついています。家具をぶつけてできた傷と考えられます。
②こちらも、家具の配置換えをした時に家具をぶつけてクロスが凹んでしまっています。
③家具をぶつけてできた傷と考えられます。
このように突発的に傷つけたり、汚してしまった場合に、火災保険で修理をすることができます。
火災保険で壁紙の破れやクロスの張替えが補償されないケース
火災保険でクロス張替えや補修に補償されないケースとして以下のような場合があります。
- 経年劣化による被害
- 故意に壁紙に被害を与えたり、過失がある場合
- 被害総額が免責金額以下の場合
- ペットによる被害の場合
- 壁紙に発生したカビ
火災保険は自然災害や不測かつ突発的な事故、破損や汚損を補償する物です。
経年劣化は対象外
不測かつ突発的な事故という名称の通り、突発性のある損害が補償の対象となります。その為、傷や汚れが経年劣化によって発生した場合は補償外となります。
故意に傷つけたものは対象外
故意に壊した場合は当然、補償の対象外となります。わざと引っかいたり、汚した場合は補償の対象外となります。(※注意※不意に子供が落書きしてしまった場合は対象となります。)
免責金以下の場合は対象外
不測かつ突発的な事故には、契約に免責金が設定されていることが多く、修理にかかる費用が、この免責金額以下の時は補償の対象外となります。
ペットの犬や猫による壁紙破れや傷の被害は補償されない
犬や猫やなどのペットが壁紙に引っ掻き傷などをつけた場合は、突発的な時でも機能の低下には繋がらないとされ、火災保険による補償を受けることができません。しかし、火災保険では「ペット(犬、猫など)」による被害は予測できるが、「子供」による被害は予測できないと判断されるケースが多いです。
火災保険で壁紙に発生したカビは補償されない
火災保険で壁紙に発生したカビは補償されません。これは、カビは湿気によって発生することが多いですが、この湿気は定期的な換気などをすることによって未然に防ぐことができるため、補償対象外になります。
壁紙(クロス)の修理で火災保険の請求方法
火災保険の申請は、契約者本人が行う必要があります。
火災保険申請の主な流れは、以下の通りです。
- STEP1 保険会社への連絡(事故受付)
- STEP2 修理業者への連絡・見積もり依頼
- STEP3 書類(保険金申請書・事故状況報告書)の作成
- STEP4 保険会社へ書類送付(審査)
- STEP5 承認結果・保険金の受取
- STEP6 修理業者との打ち合わせ・修理
火災保険申請に必要な準備
まずは壁紙やクロスの被害状況の確認をする。
壁紙やクロス被害の多くは、うっかりつけてしまった傷や子供が落書きなどで汚してしまうことが多いです。壁紙やクロスに被害が発生した場合には最初に下記2点は必ず行ってください。
- 被害箇所の写真
- 被害発生日時と原因(特定が可能な場合のみ)のメモ
連絡の際には、ご加入の【火災保険証券】を手元に用意してください。
火災保険申請サポートの利用
- 火災保険申請をする時間がない
- 火災保険申請が不安
火災保険申請サポートを利用すれば、プロが書類作成や説明を手伝ってくれるため、加入者本人の時間や労力は使わなくて済む上に、プロの視点と知識のサポートを受けられ、保険金の認定率や受取金額がUPする傾向があります。
サポートを受けて保険金を受け取れた際には、金額に対して30%前後の手数料が発生します。しかも、成功報酬型のため、万が一審査に通らず保険金が受け取れない結果になってしまっても、利用者に無駄な費用が発生する心配はありません。
まとめ
このコラムでは壁紙の補修やクロスの張り替えに火災保険が使えるのかについて触れてきました。
火災保険は「不測かつ突発的な事故」または「破損・汚損」といった特約に加入していれば、クロスだけでなく災害で被害を受けていない箇所を広く補償してくれる特約となっています。不注意で傷つけたり壊してしまった場合や、いたずらによる損害であっても補償を受けることができます。
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