風災と水災と地震、はたして一番早く保険が支払われるのはなに保険でしょうか?
自然災害のなかでも、台風や暴風雨、豪雨による「水災」と、地震による「震災」については、目視による現地調査が基本的に行われます。そのため、どちらも支払いは現地調査後となりますが、以下の理由から、そこからの日数に、それぞれの間で違いが出ます。
ここではそれぞれの目安や申請方法などをご紹介します。
・水災と地震の支払期間の目途
・保険金支払いの目安
・火災保険の申請方法、手順
水災の場合
目視により、その場で損害の程度を判定できれば、その後保険金は支払われます。ただしその際、損害額を明らかにするために、まず業者から見積もりを取る必要があります。その分、必然的に保険金の決定まで時間を要します。
また、同じ被害に遭った建物が集中しているエリアでは、見積もり依頼が集中するため、見積書の作成自体に時間がかかるケースも出てきます。そもそも、損害の程度が大きいと、調査員が現地までたどりつけないこともあるため、支払いが数カ月先になることもあります。
震災(地震)の場合
一方、同じく現地調査による目視が前提となっているにもかかわらず、震災(地震保険)についてはその場で判定結果が出て、すみやかに保険金が支払われます。
「地震保険は、主要構造部の損害状況から、目視により全損・大半損・小半損・一部損のいずれかに認定します。
この損害区分によって、保険金が自動的に決まるしくみになっていて、見積もりを必要としないため、現地調査後、1週間もかからずに支払われることが多いです」
この損害区分については、建物と家財、それぞれに基準があり、政府によって定められています。例えば、主要構造部(土台、柱、壁、屋根など)の損害額が、時価額の50%以上、もしくは、焼失・流失した部分の床面積が、その建物の延べ床面積の70%以上となった場合は「全壊」として扱われます。
被災判定基準
地震保険は国による半公的保険で、法律でもできるだけ早く保険金を支払うことが定められているため、このような対応が取られています。
スムーズに保険金が支払われるためのポイント!
被害状況写真については、損害箇所をアップで撮影したものと、全体の損傷状態を確認できるものの両方を添付するといいでしょう。損害の程度を保険会社が判断しやすくなるため、時間をかけずに対応してもらえる可能性が高まります。
見積りは適正価格で!
見積もりについては、損害状況に見合わない高額な見積もり(高い工事費)は却下されるだけでなく、詐欺を疑われることにもなりかねません。鑑定に時間がかかれば、その分、保険金の支払いまで時間もかかるので、適正な見積もりを提示するようにしましょう。
風災(自然災害)の場合
風災については、基本的には見積もりと被害状況写真など、書類の提出に不備がなければ、認められるケースが多いです。
保険金支払いの目安
火災保険の保険金支払い期限は「保険法」によって明示されていて、保険金の請求手続きが完了した日も含めて30日以内が原則となっています。請求書類と損害状況の裏付けとなる証拠写真などで損害状況が確認できる場合には、2、3日で支払われることもあります。長くても2週間もあれば、支払いが実行されることがほとんどです。
ただし、30日以内はあくまで原則であって、損害状況の確認のために、現地調査などが必要となるケースでは、30日を超えることもあります。たとえば、通常、保険金の請求が100万円以上のケースでは、その妥当性について現地調査が行われるため、その分、支払いは遅くなります。
火災保険申請の申請方法・流れ(火災保険申請サポートの利用)
~保険金の申請から給付(受給)までは平均1ヶ月~2ヶ月程度~
- WEB・お電話からお申込
- 調査日の調整
- 現地調査
- 保険会社に申請(事故受付)
- 保険会社へ書類の提出
- 保険会社による審査・現地調査
- 結果の通知、給付金の支払い
- 火災保険申請サポートの報酬の支払い
申請内容が認められないなどの理由で、保険金が受け取れなかった場合は一切費用はいただいておりません。
まとめ
この記事では、火災保険の「無料調査」について解説してきましたが、あなたのお家が「火災保険が適用可能か」を無料で調査してもらえますので、自分では認識のない損害が見つかる可能性があります。
認定された保険金の使い道も自由になります。もし火災保険の申請をお考えであったり、ご自宅で眠っているだけという場合は一度ご相談ください。
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