火災保険を申請しようと思って調べていると、「無料調査」「丸投げ」「成果報酬」というものをネット広告などで見かけたことはないでしょうか?
このような「無料調査」「丸投げ」「成果報酬」とは一体なにをどこまでやってくれるのか?
こういった業者を使うメリット、デメリットについて解説していきます。
・火災保険の「無料調査」をしてくれる業者の役割
・サポート業者の選び方
・無料調査をしてくれる業者を使うメリット、デメリット
火災保険の無料調査
火災保険の補償内容
火災保険の基礎知識として、火災保険は「火災」だけが補償される保険ではありません。基本的に、火災以外にも建物の風災、雷災、雪災、雹災が補償されており、別途加入していれば水災の補償も受けることができます。
台風が近くを通過していれば風災が使える可能性がありますし、雪国であれば雪災が使える可能性もあります。特に、近年は大型台風による被害が毎年発生しており、火災保険の役割も大きなものになっています。
無料調査とは?
火災保険における「無料調査」とは、お家などの建物を調査し、火災保険の申請をすることができる損害があるかを無料で調べてくれるサービスになります。
火災保険を申請するには業者のサポートが必ず必要
災害によって損害が発生していることを証明する書類を保険会社に提出する必要があるため、どうしても建物の損害状況を調査してもらう必要があります。
更に、修理や工事にかかる詳細な見積書も必要になることから、素人に準備することが難しく、専門性の高い調査が必要になります。
火災保険の申請書類を作成するには下記の③通りのパターンになります。
①自分で全てやってしまう(専門知識がある方)
②リフォーム会社に調査、見積りを作成してもらう
③火災保険申請サポート業者に依頼する
目視で壊れていることがわかる部分ももちろんあると思いますが、実際の修理にいくらかかるかまでは工事ができる業者でなければ答えることは不可能です。
無料調査をしてくれる業者の報酬はどうなってる?
建物の調査を行ってくれるサポート業者は、建物の損害状況の調査、報告書や修理に必要な見積書の作成をしてくれます。
保険の申請後には保険会社の審査があり、保険会社の調査員が現地を確認調査することもあります。その場合、損害報告書や修理の見積書を元に、保険会社の調査員の質問に対する対応が必要になります。専門的な説明は、プロのサポートがなければ中々難しいですが、調査だけでなくこういった保険会社への対応もしっかりしてもらえることが多いです。
火災保険申請をサポートしてくれた業者にその対価として、保険が認定された後に保険料の一部を成果報酬として支払う仕組みです。
支払う報酬は、保険料の30%程度が相場となっています。
要するに、建物に損害があるのか調査を無料でやってもらい、保険申請ができる状態ならばそのまま最後までサポートしてもらうという内容です。
大抵の場合、調査して損害が見つからない場合は無料としている業者が多いですが、その辺りも申し込む前に十分な確認が必要になります。
火災保険を申請するステップ
申請から入金まで5つのステップがあります。
- STEP1 保険会社への連絡(事故受付)
- STEP2 修理業者への連絡・見積もり依頼
- STEP3 書類(保険金申請書・事故状況報告書)の作成
- STEP4 保険会社へ書類送付(審査)
- STEP5 承認結果・保険金の受取
あなたがやることは主に以下の2点です。
・保険会社に電話をして申請書類を取り寄せる
・資料を保険会社に送る
難しい書類はサポート会社が用意してくれますので、かなり簡単に申請を行うことができます。
火災保険の申請サポート業者の選び方
サポート会社の選び方は非常に大切です。この会社選びを間違えると、とんでもない失敗をすることもありますので十分にご注意ください。
いい加減な業者を選んでしまうと、下記のような懸念点が発生します。
- 修理に必要な見積りが甘くて認定金額が少なくなる
- 成果報酬の手数料が高すぎる(50%以上など)
- 保険金が受け取れなくても工事が必要となる
- 保険の契約や法律を無視した提案をしてくる
火災保険申請サポート業者を使うメリットとデメリット
火災保険を使う場合に、火災保険申請サポート会社が必要なことはなんとなくご理解いただけたのではないでしょうか。実際にサポート業者を使うメリットとデメリットについても解説していきます。
・自分の気づいていなかった損害を知れて、未然に家の修理ができる
・保険会社への申請、書類の送付以外の面倒なことを引き受けてくれる
・修理して余ったお金を自由に使える(修理しなくても法的には問題なし)
・保険が認定されると、成果報酬として手数料を払う必要がある
(受取れた保険金額から30%ほど)
火災保険を使う上で補足すると、火災保険は使っても保険料は上がりません。免責もないので、2回目以降の申請であっても免責金を取られることもありません。(※一部、免責の設定のある保険会社もありますので、ご自身の証券をご確認ください)
また、保険金を受け取って修理しなくても問題にはなりません。
しかし、修理せずに同じ箇所の損害が次の台風などで拡大してしまった場合、同一箇所の火災保険申請はできませんのでご注意ください。
※修理をした上で、再度損害を受けた場合は保険の適用を受けられます。
まとめ
火災保の「無料調査」について解説してきました。申請サポート会社に依頼することで、ご自身のお家が「火災保険が適用可能な被害があるのか」無料調査してもらえるので、素人では判断のつかない部分もプロの調査で数多く見つかる可能性が高いです。
書類の作成や、保険会社への説明など、自分で対応するのが難しい部分をサポートしてもらえるのが特徴です。こういった業種のサービスは、まだまだ認知度が低いので業者選びを間違えると思わぬトラブルに発展することもありますのでご注意ください。
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