火災保険申請して保険金を受け取るには、様々な書類が必要になります。必要書類はなんなのか理解をするようにしてください。
しかし、書類をすべて揃えるには、個人では難しく、専門業者の力を借りることになりますので、失敗しないように事例をご紹介します。
・火災保険の申請に必要な書類や写真を用意する方法
・業者選びを間違えると大失敗する事例を紹介
火災保険申請の必要な書類
火災保険の申請には、下記の各種書類が必要になっています。
・保険金請求書
・事故内容報告書
・修理の見積書
・自然災害であることを証明する写真
まず最初にやることは、加入している保険会社に火災保険の申請をしたい旨を電話、WEBにて伝え、申請用紙を一式送付してもらいます。
その後、火災や自然災害の損害で申請をするには、損害の証明であったり、修理に必要な見積書などが必要になりますので、専門の業者の協力が不可欠になります。(必要書類の詳細)
損害箇所の写真の撮影
損害箇所を証明する写真が必要になりますが、外観であればご自身で撮影することも可能ですが、屋根の破損や雨漏りなどは、屋根に登らなければなりません。
不慣れな方がやると、思わぬ怪我につながる恐れがあるので、決して無理をしないようにしてください。
基本的には、書類の作成で専門業者の協力を得なければなりませんので、写真の撮影も業者にお願いしてしまうのがよいでしょう。
台風などによる被害で、建物内やお庭の状態がひどい場合、すぐに片づけたいというお気持ちはわかりますが、必ず『被害箇所の写真を撮影』してから片づけて下さい。
※綺麗に片付けてしまってからでは、被害を受けた直後の状態が正確にわからなくなってしまう可能性があるからです。
火災保険申請で業者選びに失敗する例
火災保険の申請では、専門性の高い書類を揃えることが必要なため、業者の協力が不可欠ですが、この業者選びを間違えるととんでもない失敗をする可能性があります。
トラブルになりやすい事例を6つ掲載しておきますので、ご参考にされてみてください。
訪問営業による契約トラブル
台風が直撃した地域などに、訪問営業で「火災保険を使って、無料でご自宅をリフォームしませんか?」と提案する業者が突然訪問してくることがあります。
誘い文句としてはこのような例があります。
「完全無料でやらせてもらいます」
「家を実質0円でリフォームができます」
「自己負担金は0円なので、お任せください」
この手の売り文句で契約を迫る業者は要注意です。
なぜ、「あなたの家が訪問されたのか?」を冷静に考えてみてください。訪問営業に来る営業マンは、あなたの自宅の周辺を物色して、火災保険申請ができそうな建物を探し歩いているのです。
普通に考えて、誠実な業者は住宅地を物色しながらの訪問販売なんか行っていません。
なぜなら、保険は申請した金額が満額認められるとは限らないからです。
保険会社も申請内容は見積りの内容も確認すれば、現地の建物の損害が見積りの通りになっているか審査を行います。
例えば、あなたは訪問営業をしてきた会社に保険の申請から家の修理まで、すべてをお願いして契約を結んだとします。修理に必要な金額が、調査の結果100万円必要で、100万円の見積りを保険会社に提出したが、保険会社が認めてくれたのは30万円だけでした。こんなことは普通にあります。
ですが、あなたは100万円の工事をすること契約結んでしまっているので、不足の70万円をご自身で補填しなければならなくなってしまいます。これでは「無料」でも「自己負担0円」でもありません。工事の契約を取る為に、嘘の契約をされたのと同じです。
違約金を高額に請求されるトラブル
上記の事例の続きで、「追加費用が必要なら契約を解除したい」と連絡したところ高額な違約金を請求されるパターンがあります。
火災保険は、申請してから実際にお金が手元に届くまで、どんなに早くても2週間はかかります。
工事契約を結んでしまっているとクーリングオフが認めてもらえません。
契約時に、解約や違約金に関する説明はなくても、契約書にサインをしてしまっている以上、契約書に従った対応をせざる得なくなってしまいます。
悪質な業者になると、契約解除をされないように保険金が出る前に工事を着工してしまったり、工事の費用を前精算で要求してくるような業者もあるそうです。
電話勧誘による契約トラブル
突然番号がかかってきて、「火災保険を使って、ご自宅を無料でリフォームしませんか?」
という電話営業も、上記の訪問販売と同じでトラブルになる可能性が高いので契約することはおすすめできません。
これも冷静に考えると、電話オペレーターは1日中、電話番号リストを上から順番に電話して同じ話をしているのです。
あなたの家の状況も見ずに、おいしい提案だけして契約をしようとする電話営業も契約をしない方が賢明です。そもそも、あなたのお家の電話番号を知っていることにも疑問を感じなければなりません。
申請代行によるトラブル
火災保険の申請代行をします!という業者にも注意してください。火災保険の「申請代行」は契約違反になります。
火災保険の申請は、被保険者(契約者)がする必要があります。
業者の人が申請することは保険金詐欺に発展する可能性があります。また、こういったことが保険会社に発覚しますと、保険金が支払われない、保険契約の強制解約だけでなく、最悪、保険会社から訴えられる可能性もあります。
「代行します」というものは危険ですので契約をしないようにしてください。
支払いによるトラブル
保険金を受け取った後、保険申請から工事までを一貫してお願いしている場合に、業者が修理前に保険金を全額支払うように求めてくることがあります。
通常、工事というのは前精算ではなく、工事が終わってから仕上がりを確認して支払いをするのが一般的となっています。
前払いをしてしまうと、工事をしてくれない、手抜き工事をされるといったトラブルになる可能性があります。もし契約書に前払いが記載されているようであれば、契約することはやめた方が良いです。
虚偽の理由で保険の申請をする
家を調査してもらったら、損害箇所がなかったため、「保険会社には壊れたことにして申請しておきます」というような虚偽の報告をすることは詐欺罪に当たります。
申請サポートについて
申請を代行する会社はNGですが、申請のサポートは法律的に問題ありません。ややこしいかもしれませんが、ここまでの流れをご理解いただいていると、火災保険の申請には各種書類の用意に業者のサポートが不可欠です。
・申請はあくまでご自身でする
・建物の調査や必要な書類の作成をサポートしてもらう
このような契約形態であれば問題ありません。
まとめ
火災保険の申請には、素人が一人でできないことが多く、そこに付け込んで怪しい契約を迫る業者があることも事実となります。訪問営業や電話営業でよく調べないで契約してしまうと、取り返しのつかない失敗をする可能性もあります。きっちりと情報を集めてから依頼するようにしてください。
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